英国製ライトウエイト スポーツカーの新顔、ゼノス E10 ロードスターのご紹介。
販売元の(株)グループ・エム様にイベント参加の移動途中にACマインズへお立ち寄りいただいた。
短時間ながら試乗機会を得たので簡単なインプレッションをお送りする。
積載車から地上におろされたゼノスE10は意外と幅が広いかなというのが第一印象。
ドアを持たないボディーはアルミハニカムやリサイクルカーボンを組み合わせたコンポジット素材との事だが、軽量化を実現すると同時に、なかなか練られた感のあるデザインは様々な車のいいとこ取りをしているような感じだが、それは決して悪い意味ではない。
たとえばライバルと目されるLOTUS 2-ELEVENよりは色気を感じさせるボディーラインだし、KTM X-BOWほど”やり過ぎ”という感じもしない。LOTUSやCATERHAMのCEOを務めたアンサ・アリの作品だから当然CATERHAMもライバルになるに違いないが、定番クラシックデザインから抜け出すことのできないSEVENに比べるとはるかに現代的で新しい形を表現できていると思う。
個人的に好ましく思ったのは、少し長めなフロントオーバーハングと比較的立ち気味のウインドスクリーンのせいか、パッと見がMAZDA ROADSTERのようなFR車のように見えること。最近はFFなどでもやたらウインドウを寝かせたキャブフォワードのデザインが主流ではあるが、ドライビングに没頭するのに乗り易い車とは言い難い。ガラス面積を増やすことは軽量化にも反するのでこのデザインは理にかなっていると思う。伸びやかさも兼ね備えた安心感のあるデザインだ。
実際に乗ってみた。
2-ELEVENよりは”敷居”が低くすんなりと乗り込むことができる。
リモコンキーでイモビを解除したのち、スタートボタンで簡単にエンジンが目覚める。キーシリンダーなどは無く、今どきのスマートキーである。ちなみにドアは無いのでキーレンエントリーとは言えない(笑)
思いの他、エンジンサウンドは大き目。
走り出してもそれは同様で、結構豪快なエキゾーストサウンドが後ろから聞こえてくる。
車検証記載で800kgの車両重量に200PSというエンジンスペックは期待通りの走りを披露してくれる。
SEVEN 270と同等のパワーウエイトレシオを発揮するわけだが、音や加速感はZENOS E10の方が豪快な印象を受けた。基本的には走り出した瞬間から独特の操る楽しさがわかるような味付けで、CATERHAM SEVENやLOTUSの持つ”それ”に近いと感じた。やっぱり英国のライトウエイト・スポーツカーである。
快適装備はオプションのシートヒーターのみ。強いて言えばこれまたオプションのヒーテッド・ウインドスクリーンくらいか。パワステ、ブレーキサーボ、ABS、エアコンはおろかヒーターすらない。もちろんオーディオ・ナビは自前で工夫するしかない。
ただ、もっと重要な快適装備は標準で備わっているから心配はいらない。
それはステアリングの応答の良さや正確さ。軽量車に関わらず直進性の良さ。適度な硬さ感じられる安心感のある乗り心地。スロットルレスポンスの良さ。サーボレスにも関わらず違和感の少ないブレーキのタッチ。等々。
試乗した車は¥6,998,400のベース価格に対し、6速MTを含むトラックパック¥1,163,820やウインドスクリーン等のウエザーパック¥568,820等のオプションを装着して¥9,219,280となっている。
もう少しパワーがという方には250psのE10S ¥8,186,400も選べる。
購入を検討したい方は是非ACマインズに相談されたし。
詳しいインプレッションはwebCGをご覧いただきたい。